松本浩典プロフィール - 【略奪愛Real Strategy】
私は今でこそ人様の恋愛をエラソーに指南していますが、実は彼氏のいる女性を相手に・・・
と、よりにもよってこんなベタな言い訳を使われて、
ただの食事の誘いでさえも断られていた“過去”が鬼のようにあります。
おそらく私のスタートラインは、あなたと同等・・・いや、それ未満の恋愛不器用男だったのです。
例えば、メールを送っても返信は3回に一度くらいで、それも3日後にやっと届くとか・・・
電話しても無視されたり、保留したままブチ切りされたりなんて当り前で、
最終的には音信不通になってサヨウナラというパターンがほとんどでした。
優しい性格の女性の場合は・・・
「別にね、キライってわけじゃあないけどぉ・・・」とか、
「絶対に私じゃなくて他にお似合いの人がいるはずだよ」と言ってくれるのですが、
なんか気を遣われたうえに結局はフラれるので、気分的にはビミョーです。
他にも、500円玉大の円形ハゲが出来るほど悩みながらも2人が別れるのを待ち続けた挙句、
私の存在をピクりとも気にする様子を見せず、他の男に乗り換えられたこともありました。
とまあ・・・こんな感じで、恋愛経験は少なく、考え方も幼くて、そのうえイケメンではないくせに、
彼氏がいる女性を好きになるケースが多かった私の恋は、
そのほとんどが完膚なきまで打ちのめされた形で散っていったのです。
ここで念のためお伝えしておきますが、私は好き好んで略奪愛の道を選んでいたのではありません。
彼氏のいないフリーの女性と接していくほうが気持ち的にも段取り的にも楽なことはわかっていました。
でも・・・
「女なら誰でもいいわけじゃあない。自分が心底惚れた女性を彼女にしたい」
と、妥協なき恋愛を望んでいた私にとって“彼氏がいる”位の小さな要素だけでは・・・
すでに好きになってしまった女性の存在を心から消すことが出来ませんでした。
結局は、その性格というか、理想のせいで苦い恋愛体験が続くことになったのですが・・・。
その頃の私には、ある会社が主催するパーティで出会い、
それから7カ月も掛かって彼氏から奪いとった彼女がいました。
私としてはやっと上手くいった略奪愛・・・嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
もちろん私と彼女は、他の誰にも負けないほどのお似合いカップルだと思っていたし、
二人の関係はラブラブなものだと信じていました。
しかし、ある日突然、私は彼女の友人から呼び出されます。
その彼女の友人は、“彼女が未だに彼氏と別れていない”こと・・・
そして「アンタとは、単なる暇つぶしに一緒にいるんだよ」と、彼女の裏側を私に教えてくれたのです。
そうです。私はここで初めて知りました・・・
自分が彼氏のいない時の穴埋め的に使われた“都合のいい男”だったことを。
私は平然を装いつつその友人に、「なぜ、彼女の情報を俺に教えてくれたの?」と聞いてみたところ、
「アンタに対しての扱いがヒドすぎて、あまりにも可哀想で、気の毒になったから」とのこと・・・。
さすがの私も、彼女だと信じていた女性から“都合のいい男”扱いされた末に、
彼女の友人からも情けをかけられたのですから・・・
屈辱を通り越し、今まで感じたことのない押し潰されそうな痛みを感じました・・・